7.誤用が多い日本語③

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◆『(話・歌の)さわり』 『さわり』というと、話でも歌でも最初の部分というか、出だしの部分と思われている方が少なくないようです。 『さわり』とは、義太夫の一番の聞かせどころからきているそうで、話なら『一番大事なところ、要点』で、歌なら『サビの部分』になるそうです。 ◆『姑息』 「姑息な手を使いおって!(`ロ´;)」なんていいますが、よすだはずっと『卑怯である様子』だと思っておりました。 正しくは、『一時しのぎ、その場しのぎであるさま』だそうです。なんか、いまいちピンとこない……(苦笑) 一時しのぎに卑怯な手を使う人が多いから誤用されるんでしょうか? よし、姑息は使わないことにしようw ←あ、まさにこれが姑息?💦 ◆『にやける』 『薄笑いを浮かべている様子』ではなく、『なよなよした様子』を表す言葉です。 『にやける』を漢字で書くと『若気る』になりまして、『若気』は、『鎌倉時代や室町時代に男色を売る若衆を指した言葉』なんだそうです。ワオ!((〃゚艸゚)) なので、そこから『男性が女性のように色っぽい様子を見せる=なよなよしている様子』なんですって。たぶん、『ニヤニヤする』と似ているから、間違えて覚えちゃうんですよね。 ◆『辞表』 ドラマなどで登場人物が会社を辞めるシーンって良くありますよね。 それで、企業の一般社員である主人公が辞表を提出しているのを見たことがありますよ💦 なんてこった💦 さて、こんな会社辞めてやる! となったら、『辞表』『退職願』『退職届』どれを提出すれば良いのでしょう? 『辞表』は、一般企業では役職にあるような偉い人、または公職に就いている人に限られます。ですから、よすだのようなしがない会社員が辞める場合は、一般的にまず『退職願』を提出し、会社に『辞めさせていただきたい』という意思を伝えます。また、『退職願』は、会社側が了承するまでの間でしたら、撤回することができます。 『退職届』は「もう私、絶対に辞めますから!」という、やや一方的で最終的な意思表示になり、受理される=退職となります。
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