7.誤用が多い日本語③

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◆『王道(おうどう)』 わたくし、すっかり『最も正統派である』という意味だと思い、「パリ旅行では、凱旋門、エッフェル塔、ルーブル美術館を観光するのが王道のコースだ」なんて言ってました。絶対言ってました……。おパリへは行ったことないんですけれどもw 本来の意味は『楽な方法』『楽な道、近道』という意味なんですって。はうあっ! 創作の道に王道なし──これが正しい使い方だったのですね。 ◆『火を見るより明らか』 結果の良い悪いにかかわらず、『やる前からもう結果が見えている。明々白々だ』という意味で取り違えておりました。 意味としては間違いではないのですが、正しくは『悪い結果の時にしか用いない』のだそうです。 例えば「もし告白したら彼がOKしてくれるのは火を見るより明らかだ」などとは言わないわけですね。 また、「火を見る明らか」という間違いも多いそうなので気を付けられたし。 ◆『他力本願(たりきほんがん)』 『自分では努力せず、他人の力や助けをあてにする』『人任せにする』というような意味で誤用されておりますが、本来の意味は『自分の努力や修行によって悟りをひらくのではなく、阿弥陀如来の力で救われること』なんですって。浄土真宗をひらいた親鸞(しんらん)聖人の言葉だそうです。 まず、『他力』とは他人の力ではなく、阿弥陀如来の神的な能力やパワーのこと。『本願』はわたくしたち人間を救ってあげよう、という阿弥陀如来の慈悲深い心を指すのだそうです。つまり、『他力本願』=『阿弥陀如来がその素晴らしい力で、人々を救ってくださること』というようなことでしょうか。 ハッキリと「これ!」という意味を知りたくていろいろ調べたのですが、とても難しくて……💦 わたくし個人の解釈としては、あまり根をつめたり、頑張り過ぎたりしないで、仏様の導きにお任せしよう。仏様はいつも見守ってくれている。『人事を尽くして天命を待つ』と似たような意味なのかな? と感じました。本来の良いほうの他力本願か、間違った悪いほうの他力本願か、すべてはその人次第なのですね。 とにかく、『他人をあてにする』という意味での他力本願は、使わないほうが良さそうです💦
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