よすだてき えぶりすた とらのまき～Returns～

２．誤用が多い日本語①

◆『爆笑』
これ、本当によく見かけます。
「昨日、お笑い番組を観ていて一人で爆笑しちゃったよｗ」とか。
『爆笑』は大勢の人が一斉にワッと笑うさまを言うので、一人の場合に使うのは誤り。正しくは『大笑い』になります。

◆『役不足』
わたくしが偉い人に「よすだ君、次の大事なプレゼンは君が担当してくれたまえ」なんて言われたらどうしましょう？
いやいや、とても無理。私では務まりません！　という意味で、「そんな、私では役不足です！」と言っちまうと、「ほほぅ(。-`ω-)」と冷ややかな反応が返ってくることになります。
『役不足』の本来の意味は『能力に対して与えられた役目が軽すぎること』であり、まるっきり正反対なのです💦　適切なのは『力不足』になります。

◆『敷居が高い』
これもよく見かけますよね。
「あんな老舗の料亭でお食事なんて、私には敷居が高いわ」など、『立派過ぎて分不相応である・ハードルが高い』という意味でよく使われております。
しかし、本来は『不義理や迷惑をかけるようなことをしてしまい、行きづらい』という意味。たとえば、「仲人のお宅にはもう何年もご挨拶に伺っていないから敷居が高いわ」という感じでしょうか。

◆『潮時』
「俺たち、長い付き合いだよね。もうそろそろ潮時だと思うんだけど、どうかな？」
付き合っている恋人にこう言われたらどうしましょう？
喜ぶ？　絶望する？
こちらは、『物事の終わり、限界、これ以上続けても見込みが無い時期』という意味で使われることが多いですが、本来は『物事を行うのにちょうど良い時期』をいいます。どちらかというと良い意味なんですね。他の言葉で言いかえるなら『チャンス』『頃合い』『満を持して』などになるのでしょうか？　まぁ、何かをやめたり、別れたりするのにちょうど良い時期っていう、前向きな終わり方という意味でも使えますけれどもね(苦笑)

◆『乱入』
「この間カラオケに行ったら、隣の部屋の酔っ払ったおじさんが一人で乱入してきたの！」
　この場合、『乱暴に押し入る、その場に関係のない者が途中から割り込んで入る』という意味合いですよね。ああ、どこかで絶対書いたことがあるような……(;´∀｀)

しかーし、『乱入』の正しい意味は『多くの人が一度に押し入る』ことをいうそうです。