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◆『下さい』と『ください』
もはやおわかりですね? そう、これも動詞or補助動詞の違いです。
調べたところ、現在ではあまり厳密にこだわって書き分ける必要はないようなのですが、基本的には『くれという動詞。何か物がほしいとき』=『下さい』、それ以外の『~してほしい』というような場合は『ください』とひらがなで書くようです。
【下さい】
例)よすだにお小遣いを下さい。
紅茶とミルクレープを下さい。
【ください】
例)卑怯なことはやめてください。
こちらでお待ちくださいませ。
また『英語に置き換えてみる』とすごくわかりやすくなります。
『私にお菓子をクダサイ』は『give me』になるので『下さい』。
『私にお菓子を作ってクダサイ』は『please』になるので『ください』。
この書き分けも文部科学省が決めています。いわゆる公文書や教科書ではそのように書くことが望ましい、と決められているそうです。全然意識したことがなくて、過去には表記ゆれしまくりだったよすだです💦 書籍原稿では校正さんからしっかりと赤ペンが入ってきましたよ。
そうそう、よく街角などで『ここに停車しないで下さい』とか『自転車は押して下さい』という標識看板を見かけますよね。
公道などでしたら看板を設置しているのはお役所なので、本当なら『~してください』と記すのが正しいのでしょうが、文字数を節約するために『下さい』を用いているようでございますよ。
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