フィールド2.人間の街⑵

17/34
前へ
/837ページ
次へ
 ゼオンはそんなワタルを、横目で見た。 「時渡りの魔法なんだろ?お前がそんな、グレングレンになるなんて ・・そうとしか考えられないもんな」 ポンとそのまま彼は乱暴にユウリィをワタルに押しやった。 慌ててワタルは支える。  「えへへ((。◠‿◠)」と彼女は笑っている。 ゼオンは頭を抱えた。 「笑い事か!使うなと言ってるだろ、お前は魔力が弱いんだ」 「魔法石は付けてるよ」とユウリィ。 今度こそ、彼は(にら)んだ。 「全身に何か所、付けてる?それでも足りないくせに」 彼はキョトンとするワタルを見た。 「魔力を増やす石の事さ。強い魔法を使うにはそれだけ 強い魔力が居る。時には本人の魔力より大きな魔力がな」
/837ページ

最初のコメントを投稿しよう!

63人が本棚に入れています
本棚に追加