私の家族

5/8
15人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
「うん…分かった。 じゃあ帰ってお風呂入ったら 私の部屋に来て」 私がそう言うと、父はたちまち 笑顔になり 「今日は熱い夜になるなぁ〜」 まるで子供のように はしゃいでいる。 母の前でこんな会話… 普通に考えたら異常だと思う。 だけど母も兄とセックスしている。 寝静まった夜に 隣の兄の部屋から 「あぁぁ〜いい!イイわ!! マーちゃんの凄く気持ちいいぃぃ」 いつもの母とはまるで別人のような 喘ぐ声が大音量で聞こえてくる。 すぐ終わればいいのに その行為は1時間以上続く。 その度に私は寝不足になっている。 文句を言いたいけれど言えない。 だって自分も同じ事をしているから。 言える立場じゃない。 ただ黙って 母と兄の行為が終わるのを ひたすら待つだけ。 酷い時は朝方まで続く。 その翌日は寝不足過ぎて 学校で居眠りをしてしまう。 学校での私は優等生から変人へと 変わっていった。 成績も昔はよかったのに 今はビリに等しい。 中学が同じだったクラスメイトの数人が 私と同じ高校へと入った。 おかげで私は未だに友達がいない。 ある事ない事噂がたくさん広まり 私ははぶかれている。 出来る事なら学校など行きたくない。 でも卒業はしたい。 卒業して、働き口見つけて この家からさっさと出る為にも。 私は苦でしかない学校へ 休まず行っている。 「あーあ…母さんの体も いい加減飽きてきたなぁ… 顔はいつも枕をかぶせて 可愛い女の子を想像しながら ヤッてるけどさぁ… やっぱ体も顔もピチピチで 可愛い子とヤりてーわ!」 「えっ…ま、まーくん? 本気で言ってるの? お母さんの体…飽きちゃった? 今度から喘ぐ声も若くてピチピチな子の 声を出すようにするから… お願いだから…そんな事…言わないで…」 母は必死に兄に悲願するが 全く聞く耳を持たない。 「コンビニのレジの店員でさー 可愛い女の子いるんだよね!! あの子とヤリてーわー!」 「それはいいなぁ〜。 父さんも混ぜてくれよー?」 朝からこんな会話 聞きたくなかった。 父も兄も本当に異常だと思う。 こんな私もきっと異常なんだよね。 家族全員…異常だよね
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!