時をかける少年

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「食べる物が何も無いぞ。冷たい物ばっかりで酷いもんだ。文句を言ってやらんといかんな。」 「今回の責任者は誰だ。料理がマズイな。」 「自分で取りに行くのは面倒くさいな。」 一人が大きな声で文句を言いながら帰って来ると、それまで楽しそうにしてた人達まで一緒になって大声で騒ぎだした。アルコールも入っているからか社長さん達で普段から誰からも文句を言われてないからかクレームが止まらない。 散々言い散らかした後、その中の一人が、 「僕もそう思うでしょう?美味しく無いよね。子供の意見も聞かないとな。」 と、男の子に聞いた。 「僕はとても美味しいと思いますけど。これママ、じゃなかったお姉さんからもらったお皿だけど食べてみて。美味しいですよ。」 そう言うとお皿をそのおじさんの方へ押した。 「食べて良いの?」 と、おじさんが言うと、 「どうぞ。盛り付けが上手よね。それに料理はまだいっぱいあるし。召し上がれ。」 おじさんは一口食べて、 「美味しい!こんなのどこにあった?美味しいわ。盛り付けも綺麗だ。」
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