時をかける少年

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「美味しいけど冷たい料理ばっかりってのは嫌だよな。」 男の子の料理を全部食べた上にまだ文句を言っている。すると男の子が、 「ご飯の無い人だってたくさんいるのに。食べたくても食べられ無い人だってたくさんいるんですよ。こんなにたくさんのご馳走を準備するのはすごく大変だと思うけどな。働いてくれてる人達に感謝です。僕今月はパーティーは4回目だけど、まぁ良い方だと思いますよ。この前のパーティーはローストビーフとケーキだけでした。 それでも僕 がお肉を食べながら、生きてて良かったな。って言ったら隣のおばあちゃんが泣いちゃって大変だったけど。」 男の子はよどみ無く可愛い声でスラスラと喋った。 「それに冷たい料理ばっかりじゃ無いですよ。美味しいお蕎麦もおうどんもありますよ。さっき僕おうどんもらいに行ったらエビ天2つも乗せてくれました。すごいでしょ。」 「うどんを食べたいな。行こうか。」 「いやー子供に教わりましたな。わはは!」 「パーティー4回目とは慣れてるな。俺達あんな子供の頃パーティーに行った事無いよな。」 「そうだな。無いな。」 おじさん2人はさっそく麺コーナーへ行った。
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