筆者から

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「ねえ、葛城くんの電話番号知ってる??」 「うん!」 「教えてくれるかな」 「本人がいいって言ったなら!」 「いいって言われたの」 馬鹿みたいな嘘をついて電話番号を聞き出す。普通ならここで止められるが女の子同士なら別。 「090-568--」 「ありがとう!」 満面の笑みを彼女に見せて走り出す。家に帰り自分の部屋に入り今日の写真を眺める。 そして携帯を触る。キーボードを表示しさっき聞き出した電話番号を打つ。 だけどのここからの勇気がない。かけても、何を話すんだ。かけたら誰だかわかってくれるか。 その心配と緊張だけが胸をいっぱいにした。
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