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暗い夜道を歩き私は彼を家へと案内する。家に着くと、机には"温めて食べてね"という紙がはってあった
その紙をクシャクシャにしてゴミ箱になげすてる。
「どうぞ、あそこ座って!」
彼が小さな机の横に座り、携帯を見始めた。
私はもう決めたことは絶対にやりとげる。
やめるなんて、そんな馬鹿なことしない。
台所でお茶の準備をしているふりをして下の棚から灰皿を取り出す。そしてゆっくり彼の後ろに勢行き、思い切り振り下ろした。
気がつけば私の前には頭から血を流した葛城晴人が横たわっている。
それを見た時心の底から喜びが湧き上がってきた。あの、葛城晴人が私のものになる、いや、違う。
私のものになったんだ!
でも、このままだと絶対おばさんに怒られる。
私は急いで自分の部屋から大きな旅行の時のキャリーバックを持ち彼を一所懸命にそこに詰め込んだ。そして重い重いキャリーバックを部屋の片隅に寄せておいておいた。
「私の部屋に彼がいる。」
私はクローゼットの壁を見ながらそう囁いた。
彼を殴り殺してから学校で臨時の会が開かれたりして大変だった。ニュースにもなった。
これで私と彼が結ばれているということがいつかわかる。みんながわかってくれる。みんなに見せびらかせる。
「葛城、大丈夫かな」
「知らねえ、親にも聞いたけど帰ってないって」
「警察は?」
「動いてるでしょ」
目を覚ますとそこは真っ暗で体がぎゅーぎゅーで身動きすら取れない。それに頭がヅキヅキする。
そうだ、彼女の家に行って俺はここに居るんだ。思い切り力を振り絞って暴れる。すると俺の入っている何かが横に倒れ少し光が見えた。
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