温もり

　あの日は、本当のクリスマスの１週間前に行われたクリスマス会だった。

外は冷たい風がビュービュー吹いているのに、建物の中は暖かい。

テーブルに並べられたジュースやお菓子を口に運んで、みんなでワイワイとはしゃいでいた。

　そして、毎年のクリスマス会と同じように、お話の後で、プレゼント交換が始まった。

僕が用意したものは、48色の色鉛筆セットだった。

みんなで輪になって、クリスマスのお馴染みの曲がスピーカーから流れて、右回しにそれぞれのプレゼントを手渡す。

曲が終わったときに、手に持っていたプレゼントが自分のものとなる。

僕がもらったのは、サンタさんの絵が沢山書いてある包装紙に、赤色のリボンでラッピングされているものだった。