温もり

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 帰り道、イチゴ味のキャンディを食べながら歩いていると、やせっぽちの仔猫を街灯の下で見つけた。 冬の寒さと空腹からか、全く動かない。 眼は目脂が一杯ついていて、片目だけがわずかに開いている。 僕が近づいても、逃げる気力もないようだ。 僕は、その仔猫を、手に抱いて家に向かった。 その途中で、冷えきっている仔猫の体を暖めるため、僕はとっさにゆかちゃんのマフラーで仔猫をくるんだ。
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