前置き

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前置き

どーも 皆様 北沖亭 八三 でございます。 え!? 『八三』がどう読むか ですって? それは当然、やっさん でございます えー、近年、人前で話すスタイルが大きく変わってきておりますようで どうぞ皆様、この落語は羽織袴で座布団の上で話しているのではなく 右手を軽くあげて振り、左手にタブレットを持ち、舞台を左右に歩き回る そんなスティーブジョブズのスタイルで話しているのを想像しながらお聞き下さい 文章の落語でございますから 話し方のスタイルはそうやってイメージしてもらえればいーわけでございます さて、落語という文化は古くから愛されている文化でございます しかし、昨今、テレビの普及に伴って世界中から新しいことが入ってまいりまして いつの間にか、落語というのは 古臭い 小難しい そんなイメージがついてしまったようでございます それでも落語が廃れることが無いのは 落語というのは、「あぁわかるわかる、そういう人いる」などと 現代の人間にも共感していただけることがある ということではないでしょうか それに、子供でも知っている落語というのもいくつもございます。 特にその代表的な3つが 時そば 饅頭怖い、そして 寿限無 でございましょう 寿限無といえば、生まれた子供に長生きしてほしいって思いから じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ クリームシチューのすいぎょうまつ うんらいまつ ふうらいまつ くうねるところにすむところ やぶらこうじのぶらこうじ パイポパイポパイポのシューリンガン シューリンガンのグーリンダイ グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの ちょうきゅうめいのちょうすけ という長い名前を付けてしまうという皮肉話でございます。 あれ、どうしました皆さん なにか私間違えてますか? じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ バカルディのすいぎょうまつ うんらいまつ さまーず くうねるところにすむところ やぶらこうじのぶらこうじ パイポパイポパイポのシューリンガン シューリンガンのグーリンダイ グーリンダイのポンポコピーのポンポコナー のウッチャン内ピーちょう凄い お後がよろしいようで… いえいえ、よろしくございません もう少しだけお付き合いを そんな訳で、 「我が子にそんな長い名前を付ける親の気持ちは共感できない」 なんておっしゃる方もいらっしゃるわけでございます 寿限無というお話は 長い名前をつけることと、その名前によるドタバタ劇がでございますが 親が産まれてくる子供にたいする欲深さ を表したお話でございます 私の親せきに、まさしくそれは寿限無だなぁと感じることがございまして 本日は私の身近に起こった 寿限無 をお話しをさせていただきたいと思います
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