0人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
お互い引っ越しやなんやらまで暇だったのでほとんど会っていたのだけれど。
確か彼女の家に割と近い場所だったと思う。
二人で座ってぼーっと恋愛話してた時に。
ああこの子って割と価値観似てるんだなって恋愛に対しての。
そう思って。
言おうなんてこれっぽっちも思ってなかったんだけど。
「じゃあさ付き合う?遠距離になっちゃうけど。」
そう言うと彼女は
「いいよ。」
と返してきた。
僕は正直最初
あれ今何言った?
ん?いいよ?
あれ?
まあこんな感じで頭真っ白で。
把握するのに時間がかかった。
初めて話してから付き合うまでたった一週間それが始まり。
そこから数日もの間。引っ越すまでの間。
出来る限り一緒にいて。
僕らは遠距離が始まることになる。
僕は上京して彼女は就職をした。
東京に来たは良いものの周りは都会に慣れた人ばかり、元々人見知りな僕は馴染むこともなく、バイトと学業の繰り返し
彼女とはメールやたまにする電話でうまくやっていた。
なんだこれこんなの高校で習ったことばっかりじゃねーかよ。
僕は二年専門学校に行く予定だった。ただ専門学校のパンフレットや説明とは違い。
高校で習ったことの繰り返し聞けば一年間のカリキュラムは僕は既にわかりきった部類がほとんど。
意味ない…
これじゃただ就職までの時間潰しじゃないか。
そもそもまだやりたいことも見つけてないのに早すぎないか。
これがほとんど見たことも聞いたこともない勉強だったらまだわかる。
でも一年間これは明らかに無駄すぎる。
僕は親にも彼女にも黙って恩師に相談をした。
最初のコメントを投稿しよう!