トマトソース案件

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「お姉さん、玉ねぎってどれくらい炒めればいいんですか」 「ひゃいっ?!」 急に声を掛けられてビックリした。 「あ、ああ、炒めなくてもラップに包んでチンすればいいよ」 弟はいつも適当な野菜を刻んでチンしてた。 「そっか。ありがとうございます」 うぉぉ笑顔が眩しいぜ。お姉さん目を開けてらんないよ。 「はいこれ。ってもう大丈夫そうだな」 弟が戻ってきて、タオル渡してた。 「うん、ありがと。それよりラップある?」 また始まりましたよキャッキャウフフが。 たまらんのぅたまらんのぅ。 ところが事件が起きましたよ奥さん。 なんかトマトと野菜をミキサーにかけたやつを鍋に入れた辺りからきな臭くなってきましたよ。 いや実際にはトマトと玉ねぎの臭いが部屋じゅうに漂っているんだけど。 「あっちょっと待って、そんなの入れたら」 ふえっ?!ナニを?!
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