470人が本棚に入れています
本棚に追加
そのいち【綾斗メインで錦織のターン】
×
×
「何コレ」
高校一年、九重綾斗(ここのえあやと)は自分のクラス1年A組に到着するやいなや、クラスメイト錦織司(にしきおりつかさ)が差し出す紙袋を不審気に見つめた。
「何って今日の綾斗君の衣装だよ」
錦織は綾斗の疑問にサラリと答える。
「…今日って学園祭だよね?」
「そうだよ?」
「ウチのクラスはメイド喫茶やるんだよね?女子だけがメイド服着て」
「うん」
「なら男子は全員裏方に回るから衣装とかいらないよね?」
「まー、そうだね。男子の大半は衣装いらないね」
「大半は…?どうゆうこと?」
訳が分からない事を言う友人に綾斗はハテと首を傾ける。
「実はさー、男子も何人か女装して接客する事になってんだよね。それで綾斗君はそのメンバーの一員だったりしてー」
「聞いてないんだけどおおお!?」
最初のコメントを投稿しよう!