第9話 因幡の白兎の予言は、国家間大戦争の口火を切った その2

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 それでは、改めて考察TIMEに入りましょう。  大国主命が二度殺されたということはどういう意味でしょうか?  答えは簡単、因幡の民は元来おとなしい民族で、反乱に失敗してしまったのです。  何しろ「兎」に例えられるくらいですからね。武器を持って戦う人たちではないのです。  ちなみに、因幡の民がもっと荒ぶる民族であれば、「因幡の白兎」ではなくて、「因幡の白狼」とか、「白猪」とかの昔話になっていたかと思います。  白狼とか白猪……。ジブリの「もののけ姫」みたいで、鰐ザメとのバトルなど、ちょっと読んでみたい気もしますが。 (´∀`*)  ごめんなさい、脱線しちゃいました。  要するに、因幡の民は大国主命をリーダーに掲げて独立宣言をしたものの、その力は大和朝廷(面倒なので邪馬台国云々は省略しました)に到底及ばず、反乱は鎮圧されてしまったのです。  残念ですね。非常に残念な結果に終わっちゃいましたね。  古事記では「大国主命は二度殺された」と記述されています。するとその意味は、大きな戦いが二度あったが、いずれも鎮圧された。と読むのが正しいのでしょう。  そして反乱軍のリーダーである大国主命は追われる身となり、母の手引きを頼りに、祖先である須佐之男命が統治する根之堅洲国へと逃れたのです。 (T_T)  さて、命からがら根之堅洲国へと逃れた大国主命ですが、そこで彼を待ち受けていたのは須勢理毘売命(すせりびめ)でした。彼女は須佐之男命の娘ですので、大国主命とは血縁関係にあります。  二柱は一目惚れして、すぐさま結婚してしまいます。  いいですねぇ。出会った瞬間に惚れられるなんて、大国主命は女性にもてますねぇ。じつに羨ましいっス。(笑)  しかしながらこれは古事記の記述をそのまま読んだもの。このヨタ話では、少し見方を変えて考えましょうね。
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