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数分後、パーカーのポケットでスマホが震えたので取り出して画面を見ると、一件のメールを受信していた
『藍璃ちゃん、ごめんね。俺のことは早く忘れてくれ』
私は一瞬で頭の中を真っ白にしながら、眺める
なにこれ、なにそれ……?
なんで?
忘れろってどうして?
……無かったことにしろってこと?
さっきまで、私と過ごせて良かったって言ってたのに?
それとも、さよならの言葉なの?
これが?
やがて快晴だった空に鈍色の雲が広がって、急に冷たい秋の雨が降り始めた
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