二ヶ月後

8/142
前へ
/982ページ
次へ
布団の上でスマホを耳に当てたまま、突然の電話に驚愕しながら、不意に玄関横の小窓に視線を向ける すると外側に、人影が見えた 慌てて布団から跳ねるように立ち上がると、確認もせず無意識に玄関のドアを開けていた 「藍璃ちゃん、元気だった?なんの連絡もしないで、 突然こんな時間に来て、迷惑だよね。……ごめんね」 ずっと、見たいと思い焦がれていた恭介さんの笑顔があるけれど、 何故かその笑顔は切なそうだった 私はガクッと力抜けそうになる膝になんとか力を入れて、身体が崩れ落ちないようにする
/982ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2015人が本棚に入れています
本棚に追加