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私は何も考えずに思い留まることなく、恭介さんを六畳一間の部屋に招き入れた
布団敷きっぱで、服装は可愛くない部屋着の上に半纏だから今、すごく見れたくない空間に恭介さんがいてすごく恥ずかしい
コートを脱いだ恭介さんが座布団の上に座ると私は小さなキッチンに立って、水が入ったやかんを火にかけた
「緑茶しかないんですけど、いいですか?」
「いいよ」
二カ月前のあの一夜で、恭介さんの姿を見るのは最後だと思っていた
恭介さんの視線を背中で感じるたびに、胸と身体の奥が疼いた
私は、お茶を淹れたカップを恭介さんの前に置いて、座布団の上に正座した
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