2008人が本棚に入れています
本棚に追加
/982ページ
一週間後
あの夜から一週間経っても森川さんから連絡はなかった
私は相変わらずアルバイトの毎日で朝は新聞配達、昼から夜までカフェのウエイトレスという、森川さんと出会う前と変わらない生活を送っている
「ねえねえ、藍璃さ、あのイケメンとどうなったん?」
ゴフッ……
危ない、サンドイッチが喉に詰まるところだった
仕事が一段落して遅いお昼休憩中にスタッフルームで店長のまかないサンドイッチを食べていると、同じバイト仲間のなっちゃんこと『渡辺 那奈』が、突然訊いてきた
「あのイケメンって?」
最初のコメントを投稿しよう!