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「ではお次!わずか1ヶ月ほどで心を奪われる先輩が続出!!佐久間春太だー!!」
何故佐久間くんだけ説明つき?
「俺は……望月桜華先輩で」
「うおおお!!なんと!親衛隊総隊長として知られ去年抱きたいランキング3位だった望月様だ〜!!」
あら、今年も有難いことに選んでくれる人が居たようで。
待たせるのも申し訳ないので、少し早足気味で壇上へ向かう。少し遠いので顔があまり見えていなかったが、少し無愛想にも見える澄ましたお顔のイケメンくんだった。
「お待たせしました。私は喜んでお受けします」
「!…ありがとうございます」
「おっと成立だ〜!狙っていた人は残念!!今年は佐久間春太が持っていったぞ!!」
何の関わりもない私で大丈夫だったんだろうか?
指名された以上断る理由もないので了承したものの佐久間くんのことを知らなさすぎて困惑が勝ってしまう。
「さくちゃんモテモテだねぃ」
「からかわないでくださいな」
「俺ちょっとジェラシーかも〜〜」
「はいはい、バカ言ってないで静かに聞いてください」
全く…すぐそういうことを言うのだコウは
その後も順調に進行されていき、親衛隊とチドリくんのいざこざはありつつも全体としては穏やかに新歓は終わった。
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