梅雨が来ず、何が来る

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梅雨が来ず、何が来る

桜が舞う季節が過ぎ、少し湿っぽくなった5月の初め。 授業が終わり次々に生徒が下校していく中、窓際の近くに席を置く青年はまだ校を去る気配も見せず、ただ只管に窓の外を眺めていた。
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