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動乱(第三部)15
運輸大臣が総理に面会すると、今回の設備の不手際申し訳ありませんと言うと、まあ、座りなさいと言うので応接のイスに座る、
と、全員救助したのだ誰も非難等せんよと言うので、大型へりの配備は大蔵省が無理だと言ったそうですと言うので、それは、
金庫番だ渋るに決まっている、
大臣折衝があるだろうと言うので、私には上がってこなかったのですと言うと、何又役人の独断か、困ったもんだなと言うので、
事務次官を更迭しますと言うと、色々不祥事が続いている、ここで更迭すれば来年の参議院選挙では過半数割れを起こすかも、
知れん、
至急自衛隊から一機ヘリを供与させよう、いまのは地方に回せばよいだろう、マスコミの目をそらす為に今回救助に携わった、
者に運輸大臣賞と金一封を出したまえ、神崎君は自衛隊の出向なので防衛庁長官に言って、特別進級させよう、女性に特別、
進級は初めてだ、
マスコミもこの措置に拍手をして、設備の不備は問題にしないよと言うと、承知しました、早速手続きしますと言うと帰って、
いったのです、総理から防衛庁長官に海保に大型ヘリ供与と神崎二尉の一尉進級を指示すると、自衛隊員が喜びますと言って、
了承したのです、
中野空幕僚長をよびこの事を伝えると、神崎先生から捻じ込まれたのですかと聞くので、いや、先生は何も言ってこないが、
今回のマスコミ報道で、ウインチを放棄しないと全員救助できなかったとの、事で海保の長官と運輸大臣がパッシングされ、
ると思い総理に相談したのだそうだと言うので、
承知しました神埼二尉の進級と、10人搭載できるヘリを整備して渡します、これ以上だと病院のヘリポートには着陸できません、
と言うと、それ位搭載出来れば良いだろうと長官が言ったのです、新一が新次郎の事務所に顔を出すと、新次郎が夏子が大活躍、
だねと言うので、
あれでは嫁の貰い手は当分ないなと言うと、ウインチを落として積載量を、増やすなんどはとつさ的に考え付かないだろう、
親父が教えたのだろうと聞くので、いや、わしは何も言っておらん、とっさに考え付いたのだろうと答えると、そうか中々、
やるなと笑ったのです、
基地では隊長があの記者会見で長官がびびったのか、来週自衛隊から10人乗りのヘリをこの基地に運んでくるそうだと言いう、
ので、それは良かったですねと言うと、そこでJC1245を呉の海上保安部に渡す事になった、神崎君が移送して渡してくれと言、
うので、
それでは配備されたら呉に移送しますと言うと、もう一つ君は一尉に特別進級で、運輸大臣からは今回のメンバーに運輸大臣賞、
と金一封が授与されるそうだ、明日午前中に防衛庁に顔を出してくれ、進級の任官書を渡すそうだ、午後から運輸省で、大臣、
みずから賞状を授与するとの事だと言うので、
設備不備のボロ隠しですかと言うと、その通りだよ、君のお父上が脅かさなくても、マスコミが脅かしてくれたわけだと笑った、
のです、新一は総理に呼ばれて官邸に行くと、今日お呼びだてしたのは、私の病気についてです、来週から病院に入院します、
検査入院と言う事になっていますがと言うので、
そうですか早く元気になって戻って来て下さいと言うと、病気は膵臓ガンです、二と度と退院できないでしょう、時期を見て、
引退を宣言します、恐らく入院すれば次期総理をめぐって派閥抗争が激化するでしょう、私は次期には佐藤栄作を押そうと思、
いますがと言うので、
もう前総理で次期総理を決めるのは終わりにして、公選にすべきと思いますがと言うと、そうすると取り込みの為に莫大な金、
が動く事になり、マスコミ、国民からパッシングされますと言うので、議員は国民の投票で決まるわけですから、その議員が、
総理を選ぶのは公平になります、
そのうちに政治資金を含めてなんらかの規制が必用になりますと言うと、暫く考えていましたが、そうですね、そろそろ長老、
政治は辞めにする事が必用ですな、それでは立候補を募り公選にしましょうと言うので、私も引退しても良いですねと言うと、
まだ中国との国交は回復していません、
それが終わるまで待って頂きませんか、途中で病気になれば、仕方ないですがと言うので、その前に今後の大阪~博多までの、
新幹線と高速道路建設ですと言うと、そこで我が党の不正が多発すれば野党に転落する事は間違いない事になります、次期の、
運輸大臣には新次郎君を起用するように、
申し送りします、そこで先生のサポートを、お願いしたいのですと言うので、仕方ありません、それが終われば隠退しますと、
言ったのです、翌週には総理は検査入院すると発表して入院したのです、次期総理をめぐって田中派、佐藤派の水面下の取り、
込みが激化したのです、
夏子は防衛庁に出頭すると、防衛長官が一尉の任官書を渡して、自衛隊の存在を高めた功績により特別進級ですと言ったのです、
なるべく多くの人達を助ける為に努力しますと受け取り、敬礼したのです、長官がそろそろ戻ってくるかねと言うので、いや、
もうしばらくいたら退官しますと言うので、
どうしてと聞くので、退官して民間航空会社に入り旅客機のパイロットになりますと言うので、もったいない君なら空将も夢、
ではないがと言うので、国際線に乗り世界の国に飛行するのが私の夢ですと答えたのです、成程、今度は民間の第一号女性、
パイロットだねと言ったのです、
午後からは運輸省に行くと、大臣室に通され、大臣が今回の功績により運輸大臣賞と金一封を授与します、これからも多くの、
国民を助けてくださいと渡したのです、君たちには不自由な思いをさせたみたいだが、今回大型のヘリを全国に配備する事に、
した、
大蔵省も認めたので、順次配備すると言うので、これで多くの者が助かりますと、言うと大臣室を出て羽田に戻ったのです、
隊長に金一封もらいましたので、今日は非番の者で打ち上げをしましょう、場所は父が懇意にしている築地の料理屋です、
言うと、
それでは一晩でなくなるではないかと言うので、皆で貰ったのでいいのですと言うと、よし、当直の者は後で私がご馳走し、
ようと言うので、書記の早苗に皆に連絡してと言うと、私たちもと言うので勿論よと言うと、大喜びしたのです、築地の、
料理屋に予約を入れると、
女将が新聞でみました、今日はうんと安くしますよと言ったのです、夕方になり築地の料理屋にみんなで行くと、隊員が、
すげ~料亭だと言うので、すごく安くして貰ったから、大丈夫よと言うと、それでは腹いっぱい食うぞと言ったのです、
女将が大部屋に案内したのです、
昔ながらの膳が並べてあります、膳の上にはタイの塩焼き、海鮮料理が並べてあります、隊長一言と言うと、今回の功績で、
この様な宴席を設けてもらいました、これからも人命救助にまい進していって下さいと挨拶し、夏子が今回の賞は皆の日頃、
の働きを認められたのです、
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