第一章 不機嫌の理由

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 割れたガラスを、じゃりじゃりと踏みながら奥へ進む。  最奥のガラスは比較的無事で、日の当たるそこには誰が持ち込んだのやら古びた革のソファが置かれてあった。  どこから手をつけようか。  荒れてはいるが、基礎はしっかり造ってある。  再生させることができれば、生徒たちにとって素晴らしい憩いのオアシスになるに違いない。
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