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明らかに自分より年下の10代。
着崩してはいるが、制服を身につけているとなるとこの学校の生徒だ。
正直、褒められた口のきき方でも態度でもなく、その身なりでもなかったが、なぜか衛の顔には微笑みが自然に浮かんた。
「私は、今度この学校で世話になる生物の教師だ」
ふぅん、と、眼をくるりとさせて彼を眺めたその生徒は、それだけでまたうずくまり瞼を閉じてしまった。
どうやら、昼寝の最中らしい。
「邪魔したな」
温室をじっくり見るのは、また今度だと、衛はきびすを返した。
そんな彼の去りゆく背中に、声がかかった。
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