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歩いて15分くらいの場所にあなたの家はあった。
月明かりに照らされた、白を基調とした二階建てのアパートで、周りには木々が植えられていてとても美しかった。
「どうぞ、中へ。」
アパートと同じく白を基調とした部屋の中はとても綺麗に整頓されており、窓の外からはうっすら月が見えた。
「すごく素敵な家ですね。」と声をかけると、「ありがとう。そう言えば君の名前を聞いていなかったね。僕はハヌルって言うよ。」と言われた。
「僕は青(セイ)って言います。」
「いい名前だね。」
「あの…どうして僕にこんなに優しくしてくれるのですか?」
また心の声が漏れてしまい、再び羽織っているトレンチコートを越えて胸の高鳴りが聞こえてしまいそうだった。
「それは…、あんな寒い所に君だけ放っておけなかったから、」と少し頬を赤らせながら言った。
そう言うあなたの顔があまりにも美しくて、でもなんだか照れくさくてつい笑ってしまった。
胸の高鳴りは相変わらず消えなかったが、優しくて温もりのある心地良さを感じた。
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