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しばらくすると、ハヌルは僕にカクテルを差し出した。
ブランデーの官能的な香りがした。
度数は相当強いのであろう。1口飲んだだけで喉の奥が焼けるような感覚がした。
カクテルにやられ僕は眠たくなってきた。
ハヌルが「今夜はもう寝ようか」と言ってきた。
僕は軽く頷いた。
ベッドは1つしかなかったため、「僕は床で寝るから大丈夫だよ。今日は本当に良くしてくれてありがとう。」と言った。
すると、「良かったら一緒に寝よう」ハヌルはそう言うと、僕の身体を床からベッドへ抱き抱えた。
ハヌルと向かい合う姿勢になり、僕はどうしていいのかわからず戸惑っていた。
また、今の状況に頭がついていけていなかった。
するとハヌルは僕の顔を大きな手で包み込むようにして撫で始めた。
驚いて身体がビクッとなった。
ハヌルの目を見ると優しさの中にも男性的な部分も感じた。
「僕は男だよ。」と言った。
でも、言った言葉とは裏腹に、僕はハヌルの優しさと逞しさにやられ、身体が蕩け、どうにかなりそうだった。
ハヌルは僕の顔を手で撫でながら口づけをしてきた。
「セイが好き。一目惚れだ。」と言われ、僕は薄れゆく意識の中で、あなたと口づけをした。
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