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ここからは記憶と思い出と共に語りましょう。
幼少期の記憶と言われ、思いつくものは何ですか?
家族旅行?初めて自転車に乗ったこと?クリスマス?
私の幼少期の記憶と言われて1番に出てくるのは、
熱を出してテレビをみていたこと。
1人でテレビの前に寝かされて、寝ていた記憶。
座るのもやっとの熱の中、母が私の頭を撫でて言った。
「寝ててね。」
そう言って、カチャンと閉まる鍵の音が玄関から聞こえた。
寒いか暑いかわからなくて、ただ重い体に耐えきれずいつの間にか眠っていた。
ただ、背中が寒いとだけ感じていた。
それでも幸せだったのだ。
起きると母は帰ってきていて、父はコンビニで三色団子を買ってきてくれた。
それがすごくすごく、嬉しかった。
袋から私のために買ってくれたそれが、宝石を貰ったように大切だった。
大切だった。
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