『 黄道のアキレス腱 』

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『 黄道のアキレス腱 』

「あの村に行って。…僕はやっと元気なケイくんに会うことができた…それで確信したんです。やっぱり叔父さんは自分の聞いていた人なんかじゃなかった…って…」 龍之介の言葉に 「当たり前だ。あいつはそんな身勝手なやつじゃない」 「だよなぁ? なんたってあの優香ちゃんの選んだ相手だもん」 黄道の次に 押水は言っていたが 「…って。雑談はこれくらいにしてーー」 一旦話しを切る。 「圭一郎くんの歩いた跡に落ちていただろうこんぺいとうが、見ての通り途中で止まっているんだ。君たちには彼らがどこに連れていかれたのか、他に証拠になるようなモノはないか…とにかく、この辺りでなにか不自然なモノが落ちてないか探してほしい。もちろん、俺らも探すけれどね」
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