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「・・すいませんでした。」
蛍が頭を下げると 来栖はひらひらと手を振った。
「心配したよ~。全然連絡つかないし
向こうに捕まったりしてんじゃないかって。ねえ。」
月島先輩に同意を求めるようにそう言った。
それには答えず
「もう大丈夫なのか。」と聞いてくれる。
「はい。すいません。大丈夫です。」
もう一度頭を下げると そうか。とだけ言われた。
「あの。。月島先輩。俺の事って誰が・・。」
兵動がどうやって連絡をしたのかが気になっていて。
ん?と逆に来栖先輩は不思議そうに
「蛍ちゃんの叔父さんが連絡してきたんだよね?
具合が悪くなってタクシーで帰ってきたって。」
「・・ああ。」
月島先輩は頷いて それ以上説明しない。
そう言ってくれているんだな。
もしかしたら俺が兵動と一緒に居たのを
知っているのかもしれない。
咎められても仕方がない事なのに
それでも何も言わないのって。
なんでだろう。。。
なんだか何もかもがわからない。
モヤモヤして。
でも。こうやって黙っていてくれているのは
きっと理由があるんだろうな。
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