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あの時 吉川はシマのキャバクラへ行ったらしい。
早乙女にも同様に電話がかかり
そこで合流して 中で起こっている騒ぎの
収拾に一騒動となったみたいで。
様子を見ていた来栖先輩が連絡をして
警察が駆け付けた時には
騒ぎを起こした連中は蜘蛛の子を散らすように
居なくなっていたと聞いた。
多分。兵動が仕組んでくれたのかも。
あの電話。
思い返せば確かに兵動さんって吉川は言っていたし。
俺を助けるために。
なのかな。。
もし そうなら なんでそんな手の込んだ事を。。
「・・それで。結局早乙女らは売人とは
接触しなかったんだな。」
月島先輩にそう聞かれ頷く。
「はい。ただブラブラと人気のない方向へ
歩いて行っただけで。。
思ったのですが。もしかしたら尾行がついて
いないかを確認していたのかもしれません。」
あの時の状況を思い出しながらそう口にすると
来栖先輩も頷いた。
「そうだね。こっちもそんな感じ。
同じ所ぐるぐる回っててさ。
もしかしたら取引の前に問題ないか
確認するように言われてたんじゃない。
ほら。それでなくても何人も殺されてるしね。」
そうか。。と月島先輩は腕を組み 考え込んだ。
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