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「まあ。これで良しとなったかはわからないけど
近いうち取引はあるだろうね。
早乙女も焦っている様子だし。
セシルでも何度も怒鳴り声がVIPから聞こえて
きてさ。かなり追い詰められてると思うよ。」
来栖先輩はコーヒーをグイッと飲み干すと
立ち上がった。
「とりあえずもうちょっと張ってみるよ。
また連絡入れるから。」
そう言って店を出て行こうとする。
「あ。あの。じゃあ俺も・・。」
急いで椅子から降りてそう言うと
「ダーメ。病み上がりでしょ~。
少し休みなって。蛍ちゃんは無理しすぎ。
ここの所しんどそうだったの分かってて
放っておいてこうなったのは
俺のせいでもあるからさ。だから命令です。
稔さん。休暇取らせて。じゃね~。」
来栖先輩はひらひらと手を振りながら
行ってしまった。
どうしよう。。
「隼人くんの言う通りだよ。
蛍ちゃん顔色悪いし もう少し休めば?」
秋さんもそう声をかけてくれる。
「え・・でも。。。」
すぐにでも取引があるかもしれない状況で
休んでなんて。。。
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