プライベート

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「で。それを鴉に助けてもらったのか。」 月島先輩は何も咎めず ただそう聞いてきた。 「・・はい。熱も出てしまって動けなくて。 一晩。看病して貰いました・・・。」 何処でって聞かれるんだろうな。 でもそれだけは絶対に言えない。 何があっても。それだけは絶対に。。。 ぎゅっと拳を握ると はあ。とため息が聞こえ すぐにクッと笑われた。 え。。。 顔を上げると月島先輩と秋さんは ゲラゲラと笑い出している。 月島先輩なんて バンバンカウンターを叩いて。。。 「あ・・あの。。」 「極道に看病される組対なんてお前ぐらいのもんだ。 逆にすごいな。それも相手があの鴉だぞ。 ねえ。秋さん。」 「本当だねぇ。俺も長い事勤めたが 聞いた事が無いよ。すごいね。蛍ちゃん。」 そう言ってずっとゲラゲラ笑っている。 え。。え。。?と戸惑っていると ドアが開き 鞠山先輩が入ってきて 「おいおい。なんだ。随分楽しそうだな。 俺も混ぜろよ。蛍ちゃんどうしたんだ?」 隣に座りながら 不思議そうに首を傾げられた。
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