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貞操の危機☆彡
それと同時に、やっと女の子たちから解放された陽太が、照彦の隣にやってきた。
「あー、ごめん、照彦君! 一人にしちゃって」
「・・・」
「東雲さんは? 次、決勝なんでしょ? あれ、照彦君? どうかした?」
尻子玉を抜かれたみたいにぼんやりしている照彦の肩を、陽太は軽く揺さぶった。
「はっ・・・あ、バイトのおかた・・・」
「大丈夫? 具合でも悪いの?」
「俺・・・」
照彦は、うっすら涙ぐむと
「俺、今日で貞操失うかも・・・」
と訴えた。
「テイソウ? なに、なんの話?」
「いや、本来、喜ぶべきなんだけど・・・俺も、興味ねーわけじゃねーんだけど・・・でも、なんか、思ってたのと違うっていうか・・・」
陽太は、照彦の話を何一つ理解できなかった。
そうこうするうちに、光の決勝が始まった。
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