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懇願☆彡
「そして、その暁には! テリー殿!」
光は、照彦に詰め寄ると、逃げようとした照彦の肩をつかんだ。そして、恐れおののいている照彦と目線を合わせて
「私と、夫婦の契りを交わしては、もらえぬませぬか・・・?」
と、かすれるような声で懇願した。
照彦は、混乱しながらも、光の対戦相手を確認した。
猫背で、細身の体つき。顔色も悪く、なにより、やる気が微塵も感じられない。
一言で言うと、弱そう。
光は、照彦の返事を待たなかった。
「時間でござる。いざ、参らん!」
そう言い放つと照彦に背を向け、決勝の舞台に進んでいった。
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