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その時、たまたま総務課に大樹が来ていた
紗栄子「あ~ 片岡、片岡!ちょっと来て」
手招きして大樹を呼んだ
大樹「なんですか?」
まさか…余計なことを話そうとしてないよね?
架純「大樹!向こう行ってていいから」
紗栄子の意地悪そうな表情で悟った私は、大樹を近づけないようにしたかった
大樹「えっ?俺、どうしたらいいんですか?」
紗栄子と私とどっちの言うことを聞いたらいいか迷ってしまっている
そんなところも可愛いと思ってしまう
紗栄子「架純が元彼と再会して、酔った勢いで一線越えちゃったらしいよ~」
あ~もう~すでに話しちゃってるし…
悪気はないんだけど、私をからかうのが大好きなんだよな
架純「なんで言っちゃうかな~」
さっきと大樹の表情が変わった
大樹「えっ?本当なんですか?架純さん」
すごく焦りながら真っ直ぐな目で見つめてくる
架純「…本当です」
嘘をついてもしかたない。正直に言うしかなかった
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