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それから時間がたち2人とも少し酔ってきた
大樹「架純さん。俺がこの会社に入った理由知ってますか?」
突然、立ち入った質問をしてきた
架純「理由?そんなの私が知ってるわけないじゃん」
酔っているので、雑な返事をしている
実は私も忘れていたけど、大樹の人生に大きく関わっていたのだ
大樹「話してもいいですか?」
こんな時でもなければ、打ち明けられないと思ったのだろう
架純「いいよ。もちろん」
ちゃんと聞く体勢になって、持っていた箸を置いた
大樹「本当のことを言うと、この会社が第一希望じゃなかったんです。実は他に内定もらってる会社があって、そっちに行こうと思ってました」
そうだったんだ。でもなんで第一希望の会社じゃなくて、ここを選んだんだろう
大樹「面接の日の前日、緊張してなかなか寝つけなくて寝坊しちゃったんです。それで急いで行ったんですけど20分過ぎてて、もう頭が真っ白になりました」
あれ?なんか私、それ知ってるかも…
かすかに記憶を思い出してきた
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