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~現在~
大樹「その後、無事に面接も受けられて、内定をもらうことが出来ました。そのことがあって、俺はこの会社に入ることに決めたんです」
思い出そうとしても、はっきりとは覚えていない。たぶん何気ない行動だったのだろう
今でも上司に言いたいことは、抑えられなくて言ってしまう傾向がある
架純「あの時の君だったんだ」
なんか急に恥ずかしくなってきた
大樹「はい。本当にありがとうございました。感謝してます」
よかった。私のしたことが実は迷惑だったりしたら申し訳ないもん
架純「ううん。面接うまくいったんだね」
あの状況で面接をクリアして、ちゃんと入社できたのは大樹の実力なんだから
大樹「どうしても架純さんのいる会社で働きたいと思ったんです。優しくて強い架純さんに憧れまくってます」
誉めちぎってくれて、気恥ずかしい
架純「ありがとう。でも強いっていうのは、言うこと聞かない扱いずらいやつってことだからね。参考にしないでよ」
確かに面倒くさい部類に属されるタイプだよね
大樹「もちろん言う時は言うけど、後でちゃんとフォローしてるの俺は知ってますよ」
文句ばかり言う人は嫌われる
そうはなりたくなかった
上司を立てることも、忘れていなかったのだ
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