再会

31/33

433人が本棚に入れています
本棚に追加
/273ページ
~現在~ 大樹「その後、無事に面接も受けられて、内定をもらうことが出来ました。そのことがあって、俺はこの会社に入ることに決めたんです」 思い出そうとしても、はっきりとは覚えていない。たぶん何気ない行動だったのだろう 今でも上司に言いたいことは、抑えられなくて言ってしまう傾向がある 架純「あの時の君だったんだ」 なんか急に恥ずかしくなってきた 大樹「はい。本当にありがとうございました。感謝してます」 よかった。私のしたことが実は迷惑だったりしたら申し訳ないもん 架純「ううん。面接うまくいったんだね」 あの状況で面接をクリアして、ちゃんと入社できたのは大樹の実力なんだから 大樹「どうしても架純さんのいる会社で働きたいと思ったんです。優しくて強い架純さんに憧れまくってます」 誉めちぎってくれて、気恥ずかしい 架純「ありがとう。でも強いっていうのは、言うこと聞かない扱いずらいやつってことだからね。参考にしないでよ」 確かに面倒くさい部類に属されるタイプだよね 大樹「もちろん言う時は言うけど、後でちゃんとフォローしてるの俺は知ってますよ」 文句ばかり言う人は嫌われる そうはなりたくなかった 上司を立てることも、忘れていなかったのだ
/273ページ

最初のコメントを投稿しよう!

433人が本棚に入れています
本棚に追加