433人が本棚に入れています
本棚に追加
理一の姿が見えなくなると、急に不安が襲ってきた
ソファーに座って帰りを待つ間、こんなに理一が大事に扱ってくれたことなかったから、本当に3年前と変わったんだと感じた
でもきっとあのまま付き合っていたら、こんな関係になれてなかったと思うし
女にだらしない理一のままだったんじゃないかと複雑な思いだった
15分後、玄関が開く音がして理一が戻ってきた
理一「マンションの回りを1周してきたけど、それらしいヤツはいなかったよ」
真冬で外は寒かったのに、見回りまでしてくれて、その気持ちが嬉しかった
理一「もう大丈夫だとは思うけど、一応、警察に話しに行くか?」
本当は行った方がいいんだろうけど、自意識過剰だと思われるんじゃないかと断った
架純「ううん。何かされたわけじゃないし、様子をみてみるよ」
その時、理一の携帯が鳴った
こんな夜遅くに着信があるなんて相手は誰なんだろう
ポケットからスマホを出すと、着信の相手を見て出ずにすぐしまった
あれ?
架純「いいよ。出ても」
私に気を使ったんだろう
理一「大丈夫。後でかけ直すから」
疑いたくなかったけど、昔もこんなことあったなぁ…
3年たっても女の影を気にしてしまうクセが抜けていないらしい
最初のコメントを投稿しよう!