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大樹「えっ?何の話してるんですか?」
たまたま経理に領収書を届けに来ていた彼は、後輩の片岡大樹 23歳
経理課と総務課は同じフロアにある
すごく慕ってくれて、弟のように可愛がっている男の子
彼の仕事は営業で、まだ入社して1年ちょっとだけど社内でもなかなかの成績優秀な社員なのだ
架純「なんでもないって、大樹は聞かなくていいの」
紗栄子は口が軽いから、話し出す前に大樹を遠ざけようとした
紗栄子「また架純がフラれたんだって」
間に合わなかったー
架純「紗栄子~」
面白がって話すのがいつもの彼女なのだ
大樹「そっ そうなんですか?」
私がフラれた話なんて特に珍しい話じゃないし、大樹も興味ないでしょ
紗栄子「架純ばっかりいい男が寄ってくるのずるくない?昨日までの彼が医者でしょ。その前はモデルで、その前はイケメン美容師。その前はなんだっけ?」
私の歴代彼氏の職業を並べると、確かに羨ましがられるのかもしれない
架純「サッカー選手」
サラッと答えるところがすごい
紗栄子「そうそう。みんなレベル高いもんね」
1人1人ちゃんと好きだったのに、結局はフラれて終わりだった
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