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それから1週間がたった
あの日以来、ストーカーは現れていない
念のためになるべく遅くならないように家に帰っている
毎日緊張しながら過ごすのは、本当に心臓に良くない
すぐには紗栄子にも話せなくて、やっと今日伝えようと決心して夕食に誘った
お蕎麦が食べたいと言うので、2人がお気に入りのお蕎麦屋さんに入った
紗栄子「架純さぁ。最近様子がおかしいよね」
話し始める前に紗栄子の方から振ってきた
架純「えっ?」
自分から切り出そうと思っていたので、不意をつかれて挙動不審になっている
紗栄子「架純、わかりやすいから」
昔から言われる。特に紗栄子はすぐに気づくのだ。きっと勘が鋭いんだろう
架純「紗栄子には話しておかないとって思ってたんだけど、なかなか気持ちが整理できなくて」
精神的なものだし、難しい問題だったから余計に時間が必要だった
本当に頼れるのは紗栄子しかいないし、彼女もなんだかんだ力になってくれる
紗栄子「話してみな」
あの日に起こったことを順番に話していった
理一とのことも隠さなかった
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