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不穏な気配
数日後
理一の会社の社長室でのことだった
コンコン…
誰かがノックをして理一に会いに来た
理一「はい。どうぞ」
資料を見ていて顔を上げた理一が返事をした
陽菜「江藤です。失礼します」
陽菜ちゃんが入ってきた
理一「なんだ、陽菜か。どうした?」
すごく深刻な顔で入ってきたので、なにか重大なことが起きたのかもしれない
陽菜「社長。少し相談があるんですけどいいですか?」
言いづらい内容なんだと予想できる
理一「あぁ うん。何があった?」
仕事の手を止めて聞いてくれている
陽菜「あの…阿久津さんのことなんですけど…」
その名前に敏感に反応する理一
理一「阿久津?阿久津が何かしてきたのか?」
顔色まで変わってきた
いったい阿久津という人と理一の間に何があったのだろう?
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