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眠り上戸なのか、暴飲を繰り返した朱里はさっきまでのハイテンションっぷりを影に潜め、静かに眠りだす。俺は店の勘定と代行を頼み、運転手が操縦する朱里の車についていく。店員から聞いたアパートに着いた俺は朱里を起こして、部屋のベッドまで担いでいく。
ベッドに寝かせて部屋を去ろうとすると、さっきまで寝ぼけていた朱里が俺の裾を掴んで「ここに泊まって。」とせがむ。俺は明かりを消して無言でその場に座り込み、しばしの静寂の後俺達は冷える身体を温めるかの様に肌を合わせた。
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