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「的場? どう」
「責任!」
「えっ?」
紅葉の涙に驚いた大輝に、深く俯いた紅葉が言い募る。
「オレを泣かせないって言ったのに、泣かせた責任、とれよな!」
「…? あ、ああ」
自分のなにが紅葉に涙させたのか解らないまま、その勢いに呑まれて思わず大輝は請け負う。
(もう…死にそう)
絶対今、顔から火ぃ吹いてる、と思いながら、大輝から顔を逸らし、紅葉はスカートの裾に手をかける。
そして自分を直視している大輝の目の前で…ゆっくりと、スカートを胸元までたくし上げた。
その様子をまじまじと見ていた大輝は…紅葉が突然とった行動に驚き過ぎて、固まってしまう。
──恥ずかしさにぶるぶると体を小刻みに震わせながら、下半身を大輝の前に晒した紅葉は、大輝によく見えるようスカートを抱きかかえた。
女装した紅葉が、ここから出られなかった訳。
クラスメートたちは、紅葉に女物の下着(ピンクのスケスケスキャンティー。 しかも大人のナイショな穴が開いたモノ)をつけさせていたのだ!!
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