たとえばこんな、シチュエーション

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  (…にしてもオレ、なんでこんなになるまで気付かなかったんだろ)  ファスナーを下げながら、ふとそんなことを考える。  ――目が覚める前。  オレは一体、何をしていた…?  んー? と考えながら袖から腕を抜き、バサッ! と足元に服を脱ぎ捨てた。  そして、いつもの習慣でぺろり、と口元を舐めると…  なぜだか口の中に、ねっとりとした甘さが残った。 (…あ!) 「鳴見に貰った、チョコ食ったんだ!」  それを食べたあとの記憶がナイ、と思った…瞬間。 「―――…!!」  自分の下半身を見下ろした紅葉は、飛び込んできたその光景に、思わず絶句したの、だった……… .
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