狂ってしまった愛

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今になって、大事なことに気づいた。 自分の気持ちを伝えず 勝手に嫉妬して 彼を手にかけた。 こんなにも愛していたはずなのに こんなにも愛されていたはずなのに 私の手から彼の手が落ちた。 その時彼の胸ポケットから 白い小さな箱が転がった。 開けるとそこには指輪があったんだ。 一目見ただけで婚約指輪なんだとわかった。 「………ごめ、っ、………ご、めんなさっ…………!」 何度も何度も謝る。 彼は私をちゃんと思っていてくれていたんだ 彼は私のものになろうとしたんだ。 「………おき、て、…………おきてよぉ………っ……!」 目を覚まして。 そう思いながら彼の体を揺らす。 でも 彼が目を開けることはもうなかった。 なんで、
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