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のどが熱い
鼻の頭がツンとする
目の前がぼやけて何も見えない。
声が枯れるまで泣き叫んだ。
ひと通り泣くと私は彼を刺したナイフを
自分の胸に突きつけた。
「………ごめんなさい、
ちゃんと償うから……ごめんなさいっ、……」
そう言うと思いっきりナイフを胸に突き刺した。
熱い、痛い、苦しい。
彼はこんなに苦しかったの?
彼はこんなに悲しかったの?
どんなに謝っても許されない事をした私は地獄に逝くんだろうなぁ。
彼にあって、謝りたかった
勝手に勘違いしてごめんなさいって
どんなに罵倒されても殴られてもいいから
謝りたかった。
あぁ、指輪の返事をしてなかったなぁ
でもきっと彼は私の事を嫌いになってるよね
もう顔も見たくないよね。
ごめんね、
目の前が霞んで見えなくなってきた。
君に会ったら言いたいことがあるんだ。
まず謝ってから
大好きだよってずっと愛してたよって
絶対言うんだ。
でも、生きてる時に言いたかったなぁ
「…………あ、……て、る…………よ………」
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