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俺からのプレゼントは、翔琉にだけ。
真実を確かめるべく、翔琉は激情を迸りながら愛欲の果てへと俺を誘う。一切の原型を留めていなかった白いリネンは、翔琉からの愛の激しさを物語っていた。
左手の薬指に嵌められたままの指環を扇情的に舐め上げる翔琉に、俺の下腹部は熱を帯びていく。
自分の身体の一部ではないはずだが、不思議と自身の身体と連動している気がして独りドキドキしていた。
翔琉に指摘されるまで気が付かなかったが、案外自分は独占欲が強かったことを自覚する。
「指環、嬉しい。ホントに嬉しい。初めての颯斗からのプレゼント。颯斗を身近に、いつも感じられるから。大事にする。高遠颯斗は俺のモノだって、証……だから」
睦言の延長で甘やかな声色で嬉しそうに話す翔琉に、却って俺の方が恥ずかしくなり俯いてしまう。
だが同時に、その言葉が俺を酷く安心させていく。
重いかもしれない。
そう思っていたプレゼントが杞憂であった今。
独占欲を形に示すことで俺も翔琉も安心するのであれば、
これからも俺が……
これからも俺が。
その愛のカタチを恥ずかしがらずに、勇気を出して示していけば良いのかもしれない。
密かに決意した俺は、自身がプレゼントした指環が光る翔琉のその左手を取ると、誓いのキスをするかのようにそっと自身から口付けをした。
「当たり前です。翔琉は超人気俳優なんだから愛し合っているのは俺たち二人だけの秘密で十分です。だけど、こうして時々、俺からの愛をカタチに残して……独占させて下さいね。好きです、翔琉……離さないで」
汗ばむ翔琉の背に腕を回し、お互いの甘い熱をいつも以上に感じ合ったのである。
END
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