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第三話:限界を超えたもの。
次の日も、その次の日も、私と相棒は浄化作業に明け暮れていた。
そんな環境のせいか、自分自身の霊力が向上していることを肌で感じる。
同時に、救いを求める、あらゆる魂が私のもとへとやって来るようになった。
「ツキカ、キミは、私が思っているより遥かに力をつけた。
ロッドの性能を遥かに超えた霊力だよ。
むしろ霊力をつけすぎたのかもしれない。」
「そうなの?
でも、どれくらい?」
「そうだね・・
ロッドの性能限界が100とすれば、その3倍は軽く越えている。
でも、このままでは、キミの心と身体があっという間に限界を迎える。」
そう言った後で、
「ツキカ、もう、終わりにしよう。
このままじゃ、キミが死んでしまう。」
なんで相棒がそんなこと言うのかわからなかった。
だって、私は月のロッドのエルフィンマスターだ。
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